造花と聞くと、どこか安っぽい作り物の花、というイメージを持つ方も多いかもしれませんが、現在の造花は非常に質が高く精巧なものが増え、名称もアーティフィシャルフラワー(Artificial Flower)、もしくはアートフラワーと呼ばれるようになっています。もっとも造花という言葉の響きがあまりよくないので、英語の名称をそのまま採用しただけではありますが。
アーティフィシャルフラワーの利点といえば、なんといっても水やりなどのお手入れが不要で、いつまでも買ったときの状態のまま楽しむことができるところです。
その点でいえばプリザーブドフラワーも近い特性を持っているのですが、プリザーブドフラワーの場合は長い時間がたつとどうしても色あせが生じてしまいます。そういった心配がなく、どのような環境でも長期間飾っておけるのがアーティフィシャルフラワーの優れたところです。インテリアやお店のディスプレイに最適なお花といえます。
個人的に私も家にアーティフィシャルフラワーを飾っています。洗面所に置いているのですが、無機質な空間がパッと華やいで見えるので気に入っています。
アネモネを4本束ねただけのシンプルなブーケです。花瓶の下部に見える水のようなものはマジカルウォーターと呼ばれる樹脂で、これを使うことで水を表現できるだけでなく、アレンジメントを動かないように固定することもできます。実際にこれをひっくり返してみても、がっちり固定されているのでまったく問題ありません。郵送や持ち運びに強いというのもメリットのひとつです。
造花を贈るのは失礼なのか
造花をプレゼントとして贈ることについては、複雑な側面があります。
まず造花のプレゼントが一概にマナー違反かといえばそんなことはありません。造花をうっかり贈ってしまった、とんでもないことをしてしまった! と青ざめなくても大丈夫です。花粉にアレルギーがある人や手入れを面倒に感じるタイプの人は、むしろ造花のほうがありがたいと感じてくれることもあると思います。造花を贈ることがタブーというわけではないです。
プリザーブドフラワーアレンジメントでは、プリザーブドフラワーとアーティフィシャルグリーンやベリーをミックスしたものが多くありますが、それらが贈答品として問題になることもありません。
ただその一方で、造花に対してネガティブな感情を持つ層がそれなりにいることも事実です。
昔のポリエステル感の強い安っぽい造花のイメージをまだ持っている人や、造花を「死に花」と捉えるなど縁起や運気といったものをとりわけ重視する人にとっては、造花のプレゼントは好ましからざるものになるでしょう。
結局のところ、造花を生花の代替品と捉えるか、インテリア小物や工芸品として捉えるかで受け取り方は変わってくるのだと思います。
相手がどちらのタイプなのかわからない場合は、あえて造花を選択する必要はないでしょう。
また、距離感が微妙な相手への贈り物、たとえば義母への誕生日や母の日のプレゼント、会社の退職する人への送別の花、知人の子どもの入学・卒業祝いなどには、生花を選んだほうが無難です。造花は枯れずにずっと置けるものなので、自分の好みのものだけでインテリアをそろえているというコダワリが強いタイプの人にも贈らないほうがいいでしょう。
贈っても問題のない人の例としては、仲のいい友人で好みのわかっている人、自分のデスクに飾るなど造花に理解のある人、事前にリクエストがあった場合などです。
造花を贈ることに不安がある場合は、手紙を添えて、造花を選んだ理由をさりげなく説明しておくといいでしょう(例:デザインが素敵であなたに似合うと思った/品質の高いアーティフィシャルフラワーであること等々)。
オススメのアーティフィシャルフラワーアレンジメント
ワンランク上の高級なアーティフィシャルフラワーをお求めなら、アーティフィシャルフラワー専門店「PRIMAオンライン」がオススメ。花だけでなく葉物系(アーティフィシャルグリーン)も豊富にそろっています。
上質でスタイリッシュなアーティフィシャル
フラワー&グリーンの専門店「プリマ」。
観葉植物(フロアグリーン)もあります。
造花の種類のひとつにソープフラワーというものがあります。
ソープフラワーは石鹸を加工して花の形にしたもので、ほのかに石鹸の香りがするのが特徴です。石鹸でできているとはいえ基本的には観賞用であり、洗顔や手洗いに使えないものがほとんどですが、なかにはペタル(花びら)をちぎって入浴剤として利用できるものもあります。
ソープフラワーは石鹸でできているということもあり、生花の代用品というイメージが薄いので、造花というものに抵抗感がある方にも受け入れられやすいお花です。
造花には、革を使った非常に珍しいものもあります。
こちらに関しては生花の代替品という印象はまったくなく、インテリア小物として贈ることができます。
あとがき
じつは造花の歴史は古く、紀元前から作られていたといいます。人類が自然の美に憧れて作り上げてきた造花を、贈ってはいけないものにしてしまうのはもったいないと思います。
現在市場に出回っているアーティフィシャルフラワーは、非常にクオリティの高いものが多いです。きっとこれまでの造花のイメージを変えてくれると思うので、ぜひ一度チェックしてみてください。
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