緑色の花のイメージと贈る際のポイント【自然界になぜ少ない?】

なぜ少ない?緑色の花の秘密
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色鮮やかな花が多い中で、ひときわ穏やかで洗練された存在感を放つのが緑色の花
葉や茎と同じ色であるため、花としては少し珍しく感じるかもしれませんが、その自然体の美しさには、見る人の心を深く癒やし、新たな始まりや成長への希望を感じさせてくれる特別な力が秘められています。

この記事では、緑色の花はなぜ他の色に比べて花の種類が少ないのか、緑色の花が持つユニークなイメージ、そしてフラワーギフトとして贈る際の選び方のポイントについて詳しく解説します。

なぜ緑色の花は少ないの?

緑のキク

鮮やかな花が多い中で、緑色の花が比較的少ないのには、植物の生存戦略が関係しています。

多くの植物にとって、花びらの最も重要な役割の1つは、受粉を手伝ってくれる昆虫や鳥などの動物(ポリネーター)を引き寄せることです。そのために、赤、黄、青といった、緑色の葉の中でも際立つような鮮やかな色になったといわれています。
緑色の花は、葉の色に紛れてしまい、ポリネーターに見つけてもらえない可能性があるため、進化の過程で他の色を選ぶ植物が多かったと考えられます。

しかし、緑色の花がまったく存在しないわけではありません。風の力で花粉を運ぶ種類(風媒花)、特定の色覚を持つ昆虫をターゲットにしている種類、そして人間の品種改良によって、個性的で美しい緑色の花も数多く生み出されています。その希少性もまた、緑色の花の魅力の1つといえるでしょう。

ギフトにおすすめの美しい緑色の花

マム(菊)

緑色のマム

ポンポン咲きやデコラ咲きなど、形もさまざま。モダンなアレンジメントにもよく合います。

和名 キク(菊)
学名 Chrysanthemum morifolium
別名 マム、クリサンセマム
英語名 Chrysanthemum、Mum
原産地 中国(日本でも古くから栽培)
開花時期 9月〜11月(品種により通年)
白、黄、ピンク、赤、紫、緑、オレンジ
香り あり(独特のすっきりした香り)
バラ

緑色のバラ

カラーバリエーションが豊富なバラですが、その中でも緑色のものはかなり珍しいです。
「グリーンアイス」「エクレール」「スーパーグリーン」など、さわやかで気品のある緑色の品種があります。

和名 バラ(薔薇)
学名 Rosa spp.
別名 ローズ
英語名 Rose
原産地 アジア、ヨーロッパ、北アメリカなど
開花時期 5月〜12月(四季咲き種もあり)
赤、白、ピンク、黄、オレンジ、紫、青、緑、複色
香り あり(品種により強さ・香りのタイプが異なる)
カーネーション

緑色のカーネーション

スタンダード咲きやスプレー咲きがあり、独特のグリーンが魅力的です。

和名 カーネーション
学名 Dianthus caryophyllus
別名 オランダナデシコ
英語名 Carnation
原産地 地中海沿岸
開花時期 2月〜5月(切り花用は通年流通)
赤、ピンク、白、黄、紫、オレンジ、青、緑
香り あり(甘くスパイシーな香り)
シンビジウム

緑色のシンビジウム

品格があり花持ちもいいラン。お祝いの席を格上げしてくれます。

和名 シンビジウム
学名 Cymbidium spp.
別名 なし(属名がそのまま流通名)
英語名 Cymbidium
原産地 東南アジア、ヒマラヤ、中国、日本など
開花時期 12月〜5月(品種により変動)
白、ピンク、黄、緑、茶、赤、複色
香り あり(品種により甘い香り)
クリスマスローズ(ヘレボルス)

クリスマスローズ(ヘレボルス)

うつむき加減に咲く姿が奥ゆかしく、アンティークな雰囲気も。冬~春のギフトに。

和名 クリスマスローズ
学名 Helleborus spp.
別名 ヘレボルス
英語名 Christmas Rose、Hellebore
原産地 ヨーロッパ、西アジア
開花時期 2月〜4月(品種による)
白、ピンク、赤、紫、緑、黒、黄、複色
香り ほぼ無香(品種によって微香)
モルセラ

モルセラ(ベルズ・オブ・アイルランド)

貝殻のような苞(ほう)が連なるユニークな形状。「感謝」の花言葉も。英名は「ベルズ・オブ・アイルランド」。

和名 モルセラ
学名 Moluccella laevis
別名 ベルズ・オブ・アイルランド
英語名 Bells of Ireland
原産地 地中海沿岸
開花時期 6月〜9月
香り 微香(さわやかな香り)
アジサイ

緑色の紫陽花

ふんわりとボリューム感のある美しい花姿が特徴。色の変化も楽しめる風情ある花です。

和名 アジサイ(紫陽花)
学名 Hydrangea macrophylla
別名 ハイドランジア
英語名 Hydrangea
原産地 日本
開花時期 6月〜7月
青、紫、ピンク、白、緑(酸性・アルカリ性の土壌で変化)
香り なし
ラナンキュラス

緑色のラナンキュラス

薄い花びらが重なる姿が美しいです。淡い緑色の品種も人気。

和名 ラナンキュラス
学名 Ranunculus asiaticus
別名 ハナキンポウゲ(花金鳳花)
英語名 Ranunculus
原産地 地中海沿岸、西アジア
開花時期 4月〜5月
白、黄、オレンジ、赤、ピンク、紫、緑、複色
香り ほぼ無香(品種によって微香)
アンスリウム

緑色のアンスリウム(ミドリ)

光沢のあるハート型の仏炎苞(ぶつえんほう)が特徴。スタイリッシュで南国風の雰囲気も。

和名 アンスリウム
学名 Anthurium andraeanum
別名 オオベニウチワ(大紅団扇)
英語名 Anthurium、Flamingo flower、Tailflower、Laceleaf
原産地 中南米(熱帯アメリカ)
開花時期 5月〜10月(切り花として通年流通)
赤、ピンク、白、緑、茶、紫、黒、複色
香り 無香
テマリソウ

テマリソウ(手毬草)

まるで緑色のマリモのような、ユニークな質感が人気。グリーントリュフとも呼ばれます。ベースとなる品種はヒゲナデシコで、本来は先っぽから花が咲くのですが、こちらはまんまるでふわふわした形状を保ったまま観賞用に仕立てられています。

和名 テマリソウ(手毬草)
学名 Dianthus barbatus ‘Green Trick’
別名 グリーントリュフ
英語名 Green Trick、Green Ball、Sweet William
原産地 ヨーロッパ(ナデシコ属の園芸改良種)
開花時期 4月〜6月(切り花用は通年流通)
香り 無香

緑色の花が持つイメージ

自然を感じる女性

緑色は豊かな自然を象徴し、見る人の心にさまざまなポジティブな影響を与えてくれます。
新緑や深い森を思わせる緑色は、眺めているだけで心が落ち着き、リラックス効果があるといわれています。ストレスを和らげ、穏やかな気持ちにさせてくれる、まさに癒やしの色です。

また、緑は生命力、フレッシュさ、新たな始まり、そして健やかな成長を象徴します。発展や成功への願い、健康を祈る気持ちを伝えるのにも適しています。

緑色には、自然界で他の色と見事に調和するように、周りと協調し、全体のバランスを整える力があります。安定感や安心感を与え、穏やかな関係性を築きたい時にもぴったりです。

緑色の花には自然そのものの美しさがありますが、それだけでなく、他の色や素材との組み合わせによって、洗練されたモダンでスタイリッシュな雰囲気や、シックで落ち着いた印象も演出できます。

緑色の花をギフトに選ぶメリット

少し珍しい緑色の花だからこそ、ギフトとして贈ることには特別なメリットがあります。

個性的で記憶に残りやすい

定番カラーとは異なるため、受け取った方に強い印象を与え、長く記憶に残るギフトになるはずです。「他とは違う特別なものを選びたい」という時に最適です。

癒やしの気持ちを届けられる

心を落ち着かせる効果が期待できる緑色は、お見舞いや、日ごろ忙しくされている方への労いのプレゼント、リラックスしてほしいというメッセージを込めたギフトにぴったりです。

洗練されたおしゃれな印象

甘くなりすぎず、ナチュラルでありながらスタイリッシュで落ち着いた雰囲気を演出できます。インテリアにこだわりのある方や、モダンなテイストを好む方にも喜ばれます。

性別や年齢を問わないニュートラルさ

緑色は、性別や年齢を問わず受け入れられやすいニュートラルなカラーです。どなたにも贈りやすく、ジェンダーレスなギフトとしてもスマートです。

他の花々を引き立てる名脇役にも

グリーン系の花や葉物だけで束ねたブーケやアレンジメントも素晴らしいのですが、他の色の花と混ぜた時に、その花の美しさを引き立てつつ、全体に自然なまとまりと深みを与えてくれる効果も持っています。

緑色のフラワーギフトを贈る際のポイント

シーンや伝えたいメッセージで選ぶ
  • お見舞い・快気祝い: 「早く元気になってね」という癒やしと健康への願いを込めて。
  • 開店・開業祝い、就職・昇進祝い: 「これからの成長と発展を応援しています」という希望のメッセージを添えて。
  • 新築・引越し祝い: 新しい生活空間に安らぎと調和をもたらすという意味を込めて。

緑色のフラワーギフトは、男性・女性問わず、ナチュラルテイストやシンプルなものが好きな方にオススメです。

組み合わせで印象をコントロール
  • 緑色のみ: シック、モダン、ナチュラル、落ち着いた印象。
  • +白: 清潔感、爽やかさ、上品さ。
  • +黄色やオレンジ: 明るさ、フレッシュさ、元気な印象。
  • +紫: 大人っぽさ、高貴さ、洗練された印象。
  • +茶系や木目調の素材: アースカラーでまとめることで、よりナチュラルで温かみのある雰囲気に。
「花」なのか「葉物(グリーン)」なのか

ギフトを選ぶ際、緑色の花そのものを楽しんでほしいのか、それとも葉物を主体としたグリーンアレンジメントがいいのかをイメージしておくと、花屋さんにオーダーする際にスムーズです。どちらも魅力的ですが、主役が異なります。

相手の好みを考慮する

緑色は比較的万人受けしやすい色ですが、贈る相手の好み(好きな色、インテリアの雰囲気など)を考慮すると、よりパーソナルなギフトになります。性別で色を決めるのではなく、個人の好みを大切にしましょう。

あとがき

緑色の花は、色鮮やかな花々とはまた違う、控えめながらも洗練された雰囲気を持っています。
「癒やし」「成長」「調和」といったメッセージを届けたい時、あるいは他とは違う個性的なギフトを探している方におすすめです。