お花を贈るということは、相手に対しての好意や感謝の気持ち、励ましなどを伝えることであり、どんな花でももらう側はうれしいものです。ですから基本的には自分や相手の好きな花を選べばいいのですが、昔から特定の状況においてよく使われる花、また使うべきではない花というものも存在します。
ここでは各種お祝い、お見舞いに適した花ついて簡潔に解説していきます。
お祝い
誕生日や入学・卒業のお祝いには、ピンクやイエローなどの明るい色の花がオススメです。
友人・知人の結婚祝いも同様ですが、あまりよくない花言葉を持つ花(嫉妬を意味する黄色いバラなど)や恋人へ贈るときによく使われる花(情熱の意味を持つ真っ赤なバラなど)を、単色のアレンジで贈るのは避けましょう。もちろん親しい間柄で、相手の好きな花や色を知っているならそれらをメインにしたアレンジでも問題ありません。
母の日やクリスマスなどは記念日と特定の花や色が結びついているので(母の日→カーネーション、クリスマス→赤・緑・白、など)、なにを贈ればいいか迷ったときはそれらを選択するといいでしょう。
お見舞い
お花を贈るシチュエーションというのはいろいろありますが、最も気をつけなければいけないのがお見舞いのときです。
お見舞いをするということは、相手の体調が悪かったり病気で入院しているということなので、それをおもんぱかった上で花を選びます。
具体的には以下があげられます。
2. 真っ赤な花を選ばない
3. すぐに枯れる花を選ばない
4. 鉢植えを選ばない
5. 菊を避ける
1は、体調のよくない方にとって強い花の香りが気分を悪くする原因になるかもしれませんし、相部屋の病室ではまわりの方の迷惑になる可能性もあります。生花でいえばユリなどがあげられます。ユリは香りのほかにも花粉がつくと取れにくかったりと、お見舞いの花としては不向きといえます。
2は血の色を連想することや、赤という色が興奮させる作用をもつことから、お見舞いには避けるべきだといわれています。
3に関しては、すぐに枯れてしまう花はあまり縁起のいいものではありませんし、掃除や手入れに手間がかかるというのもマイナスです。
4は昔からよく言われているもので、根のあるものは病気が根づく、もしくは寝つくという語呂から避けられています。
5は、菊はお葬式やお墓参りのときによく使われるものなので、お見舞いにはタブーとされています。
そのほかにも、菊の理由と同様に葬儀を連想させる白一色のアレンジや、枯れるときに花首がぽろっと落ちるツバキや、死と苦を連想するシクラメンはよくないとされています。
以上、いろいろと気配りの必要なお見舞いの花ですが、オススメとしては明るく淡い色であるピンクなどをメインに使ったアレンジを選ぶといいと思います。
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出産祝い
出産祝いに贈る花は、基本的にはお見舞いと同じ考え方で選ぶのが無難です。とはいえおめでたいことなので、お見舞いほど色や種類に気を使う必要はないです。相手の好きな花や似合いそうな色を選ぶといいでしょう。
贈るタイミングとしては、生まれてから大体1カ月以内といわれています。出産後や退院後すぐだと、先方もいろいろとばたばたしていると思うので、少し落ち着いたころに贈るようにしましょう。
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