友人や知人、親族の結婚が決まった時、そのお祝いにはフラワーギフトがぴったりです。数あるお祝いの品の中でも、美しい花束やアレンジメントは、お祝いムードを一層高めてくれる特別な贈り物だといえます。
しかし、「いつ、どうやって贈るのが正しいマナーなのか」「どんな花を選ぶべきか」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、結婚祝いの花の贈り方や選び方、予算まで、わかりやすく解説していきます。
結婚祝いの花をいつ贈るか
- ◎ 基本は結婚式前
- ◯ 結婚式後に贈るのもアリ
- △ 結婚式当日は避けるのがベター
結婚祝いをいつ贈るかについてですが、基本的には結婚式前に贈るものとされています。時期としては慌ただしい結婚式の直前は避けて、式の1カ月から1週間ほど前までに自宅に送るようにします。
直接結婚報告を受ける間柄なら、報告を受けてから1カ月以内に贈るのが目安になります。
もちろんお祝いの花なので、結婚式後に贈っても問題ありません。ただし、新婚旅行などで不在の可能性もあるため、式後1週間~1カ月以内を目処に、相手の都合がいい時期を確認してから贈るようにしましょう。
結婚式当日に渡したいという場合ですが、当日は新郎新婦ともに忙しく直接渡す機会が必ずしもあるとは限りません。また、結婚式や披露宴は進行や会場のレイアウトが細かく決まっていることが多いので、当日いきなりお花を持っていっても相手方が対応に困る可能性もあります。
とても仲のいい友人で、式当日にメッセージを添えて贈りたいというのでしたら、事前に本人に連絡を取った上で渡すことをおすすめします。
結婚式場に直接送る場合も、本人に連絡を取っておくことで、式場での受け取りがスムーズになります。
本人に直接連絡するのが難しい場合は、事前に式場へ連絡し、花の受け取りが可能か、いつまでに送ればいいかを確認しましょう。宛名には新郎新婦の名前だけでなく、式場の担当者名や挙式日時も記載すると確実です。
小ぶりのアレンジメントなら、特に連絡をしなくてもスタッフがうまく式場や受付の装飾の一部としてディスプレイしてくれる場合がほとんどだと思いますが、やはり事前に連絡をしておくほうが丁寧ではあります。
その場合は、アレンジメントにお祝いの立札を付けて、誰から誰への贈り物なのかを明確にしておきましょう。
メッセージカードを添えよう
結婚祝いには、誰からのお祝いかわかるように、そして温かい祝福の気持ちをしっかりと言葉で伝えるために、メッセージカードを添えましょう。
「ご結婚おめでとうございます お二人の末永い幸せを心よりお祈り申し上げます」
といった定型文でもいいですし、親しい間柄であれば、思い出のエピソードなどを交えたオリジナルのメッセージを添えると、より一層喜ばれます。
結婚祝いの花の選び方
結婚祝いの花を選ぶ際に考慮すべき4つのポイント、「色」「花の種類」「スタイル」「予算」について。
色で選ぶ
結婚祝いの花の色は、お祝いの気持ちや花嫁の幸せを願う心を表現する大切な要素です。
定番は「ピンク・白・グリーン系」
ピンクと白を基調に、グリーンをアクセントに加える組み合わせは、最も人気があり失敗のない定番スタイルです。優しい雰囲気の淡いパステルカラーでまとめると、よりお祝いらしい印象になります。
- ピンク: 愛や優しさ、幸福感を象徴し、特に女性に人気の高い色です。淡いピンクから少し濃いめのピンクまで、組み合わせ次第でさまざまな表情を見せてくれます。
- 白: 純潔や無垢、神聖さを表す色で、ブライダルシーンにぴったりです。清楚で上品な印象を与えます。
- グリーン: 癒やしや安らぎ、成長を意味し、他の色を引き立てる効果もあります。白やピンクと組み合わせることで、ナチュラルでフレッシュな雰囲気を演出できます。
「サムシングブルー」を取り入れる
結婚式にはサムシングフォー(Something Four)と呼ばれる慣習があります。これは4つのあるものを身につけることによって花嫁が幸せになれるというイギリス発祥の習わしです。
その中でも有名なのがサムシングブルー(Something Blue)。
何かひとつ青いものを身につけることで幸せになれるという考え方から、結婚祝いの花に青を少し取り入れたアレンジメントを選ぶ方も多いです。
※その他の3つは、サムシングオールド(Something Old、何か古いもの)、サムシングニュー(Something New、何か新しいもの)、サムシングボロウド(Something Borrowed、何か借りたもの)。
避けた方がいい色
- 赤: 特に赤いバラは「情熱的な愛情」を意味し、恋人同士で贈り合うイメージが強いです。結婚祝いとしては、友人や同僚から贈る場合には避けたほうが無難でしょう。
- 濃すぎる色: 紫や黒など、あまりにダークな色合いはお祝いのシーンには不向きとされることがあります。
もし新郎新婦、特に花嫁の好きな色がわかっている場合は、その色を取り入れると、よりパーソナルで喜ばれる贈り物になります。ただし、上記であげた避けるべき色に該当しないか確認しましょう。
花の種類と花言葉で選ぶ
花にはそれぞれ「花言葉」があります。お祝いにふさわしい、縁起のいい花言葉を持つ花を選びましょう。
おすすめの花
- バラ: 愛情に関連する花言葉を持ち、その華やかさからお祝いの定番になっています。ただし、前述の通り赤は避け、ピンク(上品・温かい心)、白(清純・尊敬)、オレンジ(無邪気・信頼)などを選ぶのがおすすめです。黄色のバラには「嫉妬」という花言葉がありますが、同時に「献身」「美」といった良い花言葉も持っています。ブーケやアレンジメントの一部に使われるのはまったく問題ありません。
- ユリ: 「純粋」「威厳」などの花言葉があり、豪華でエレガントな印象を与えます。
- トルコギキョウ: 「優美」「希望」といった花言葉があり、フリルのような花びらが美しく人気です。
- ガーベラ: 「希望」「前向き」というポジティブな花言葉を持ち、明るく元気な印象を与えます。
- スイートピー: 「門出」「やさしい思い出」という花言葉があり、春先の結婚祝いにぴったりです。
- コチョウラン: 「幸福が飛んでくる」という縁起のいい花言葉があり、鉢植えとしても人気です。
避けるべき花
仏花(お供えの花)のイメージが強い菊は、お祝いのシーンでは避けるのが一般的です。
また、黄色いカーネーション(軽蔑)、赤いシクラメン(嫉妬)など、ネガティブな花言葉を持つ花は避けましょう。
スタイルで選ぶ
花のスタイルもさまざまです。相手の好みやライフスタイルに合わせて選びましょう。
- 花束(ブーケ): 定番のスタイルで、手渡ししやすいのがメリットです。ただし、受け取った側で花瓶を用意する必要があります。
- アレンジメント: カゴや器に吸水性スポンジをセットし、花を生けたものです。花瓶がなくてもそのまま飾れる手軽さが魅力です。
- プリザーブドフラワー: 生花を特殊加工し、長期間(1年以上)美しさを保てるようにした花です。水やりの手間がなく、記念として長く飾ってもらえます。
- ボックスフラワー: 箱の中に花を敷き詰めたアレンジメントで、サプライズ感を演出できます。持ち運びもしやすいです。
4. 予算の相場
結婚祝いの花の予算相場は、贈る相手との関係性によって変わってきます。
友人や同僚は5,000円~10,000円程度、親族は10,000円~30,000円程度、連名で贈る場合は1人あたり3,000円~5,000円程度で、合計10,000円以上になるように調整することが多いです。
これはあくまで目安なので、ご自身の状況に合わせて無理のない範囲で選びましょう。
予算が少ない場合は、プリザーブドフラワーよりは生花のほうがボリュームを出しやすいのでおすすめです。
オススメのフラワーショップ
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