新しい命の誕生を祝い、出産を乗り越えたお母さんをねぎらいたい、そんな温かい気持ちを形にするのが出産祝いです。
出産祝いの形はさまざまありますが、その中でもおすすめなのがフラワーギフト。美しいお花は空間を明るく彩り、見る人の心を和ませてくれます。
しかしその一方で、出産祝いの花には特別な配慮が必要です。産後のお母さんと赤ちゃんはとてもデリケートな時期を過ごしています。よかれと思って選んだ花が、知らず知らずのうちにお母さんの負担になってしまったり、マナーとして適切でなかったりすることも起こりえます。
この記事では、出産祝いの花を贈るタイミングから、予算、お花選びのポイントまで、詳しく解説していきます。
贈るタイミングと送り先
出産祝いを贈るタイミングですが、出産直後・入院中は避けるようにしましょう。
出産報告を受けてすぐにお祝いを届けたくなるかもしれませんが、入院中は母子の体調が不安定だったり、病院によっては生花の持ち込みが禁止されていたりする場合もあります。また、退院直後もまだ生活リズムが整わず大変な時期です。
ベストタイミングは、産後1週間~1カ月ごろです。お母さんと赤ちゃんの体調が落ち着き、自宅での生活に少し慣れてきたころに贈るのが最も喜ばれます。つまり送り先は、病院ではなく自宅にするということです。
送る前に、できれば相手に連絡を取り、「お祝いのお花を贈りたいのだけど、〇日頃に自宅へ送っても大丈夫かな?」と受け取り可能な日時を確認することをおすすめします。サプライズにしたい気持ちは抑え、相手の状況を最優先に考えることが大切です。
贈るタイミング まとめ
- 産後1週間〜2週間頃: 母子の健康状態が落ち着きはじめる時期。直接訪問する場合は事前に連絡を。
- 産後1カ月以内: お宮参り前(生後約30日)が1つの目安。郵送や宅配ならこの時期が無難です。
- 遅れて贈る場合: 遅れても失礼にはなりませんが、「出産おめでとう」の気持ちは早めに伝えることが大切です。
出産祝いの予算の相場
出産祝いのお花の予算相場は、贈る相手との関係性によって変わってきますが、一般的には以下の通りです。
- 友人・同僚: 3,000円~8,000円程度
- 親族: 5,000円~10,000円程度
- 連名で贈る場合: 1人あたり2,000円~5,000円程度で調整することが多いです。
他のギフトと一緒に贈る場合は、お花の予算を少し抑えてもいいでしょう。
出産祝いの花の選び方
出産祝いの花選びで最も大切なのは、産後のお母さんと赤ちゃんの負担にならないことです。以下のポイントを押さえて、心から喜ばれるお花を選びましょう。
色の選び方
出産祝いには、見ているだけで気持ちが安らぐような、淡いパステルカラーがおすすめです。
赤ちゃんの性別に合わせて色を選ぶのもすてきですが、基本的には刺激の少ない優しい色合いでまとめるのがいいでしょう。原色に近いビビッドな色や、暗すぎる色は避けたほうが無難です。
- ピンク: 愛情、優しさ、幸福感。女の子はもちろん、優しい雰囲気で男の子にも。
- イエロー・オレンジ: 明るさ、元気、希望。見ているだけで気持ちが明るくなります。
- グリーン: 癒やし、安らぎ、健やかな成長。ナチュラルでリラックス効果も。
- ブルー: 誠実、平和、清らかさ。男の子のお祝いの定番ですが、爽やかな印象で性別問わず◎。
花の種類と花言葉
赤ちゃんや産後のお母さんはデリケートなので、花の香りや花粉にも配慮が必要です。可能であれば、事前にアレルギーの有無を確認できるとより安心です。
花言葉はそこまで気にする必要はないですが、ポジティブなものを選ぶことで、より祝福の気持ちが伝わります。
おすすめの花と花言葉
- ベビーローズ(ミニバラ): 「温かい心」(ピンク)、「無邪気」(オレンジ)など。小ぶりでかわいらしい。
- トルコギキョウ: 「優美」「希望」。フリルのような花びらが上品。
- ガーベラ: 「希望」「前向き」。明るく元気なイメージ。
- スイートピー: 「門出」「優しい思い出」。優しい香りと可愛らしい姿。
- ブルースター: 「幸福な愛」「信じ合う心」。淡い色合いのブルー。男の子のお祝いにも人気。
避けるべき花
- 香りが強すぎる花: ユリ、フリージアなどは、人によっては香りが強く感じられ、気分が悪くなる可能性も。
- 花粉が多い花: ユリなど。花粉が飛んで赤ちゃんやお母さんのアレルギーの原因になったり、部屋を汚したりする可能性があります。どうしても贈りたい場合は、花屋さんで花粉の詰まっている葯(やく)を取ってもらいましょう(自分でもできます)。
- 仏花: 輪菊などお供えのイメージが強い花は避けましょう。
フラワーギフトのスタイル選び
産後のお母さんは赤ちゃんのお世話で大忙しです。手入れの手間がかからないスタイルを選ぶのが最大のポイントです。
- アレンジメント: カゴや器に入っていて、そのまま飾れるのでおすすめです。水やりも、吸水性スポンジに水を足す程度で簡単です。
- フラワーボックス: 箱の中に花がアレンジされており、おしゃれで場所を取らず、そのまま飾れます。
- ブーケ(花束): フラワーギフトの定番。花瓶を用意したり、水を替えたりする手間がかかるため、中にカップが入っている「そのまま飾れるブーケ」がおすすめです。
- プリザーブドフラワー: 生花を特殊加工したもので、水やり不要で長期間(1年以上)美しさを保てます。記念として長く飾ってもらえます。
- ソープフラワー: 石鹸素材でできた花。お手入れ不要で、ほのかな香りも楽しめます(香りが強すぎないものを選びましょう)。
プリザーブドフラワーがオススメ
出産祝いの一番のおすすめは、プリザーブドフラワーアレンジメント。
生花に特殊加工を施したプリザーブドフラワーなら、花瓶に花を入れ替えたり水やりや水の交換などの手間がいらないので、出産直後で忙しいお母さんにとって、きっとうれしいプレゼントになるはずです。サイズも小ぶりなものが多いので、場所を取らずに手軽に飾れます。
この記事にもあるように、色はあまり強いものではなく、淡い色を使った優しい色合いのものがおすすめです。ピンク系でしたら外れはありませんが、生まれてきた子が男の子でしたら青や黄色を使ったものも人気があります。
あわせて読みたい>>【徹底解説】プリザーブドフラワーとはなにか
メッセージカードを添えよう
お花には必ずメッセージカードを添えて、お祝いとねぎらいの気持ちを言葉で伝えましょう。
仲のいい友人なら、個人的なことも織りまぜながら赤ちゃんの誕生の喜びとお母さんのがんばりをねぎらうような言葉を入れるようにし、知人や仕事関係の方なら、シンプルながらも丁寧に出産をお祝いするメッセージがおすすめです。
いずれの場合も、誕生したお子さんの名前をメッセージに入れると喜ばれると思いますが、わからない場合は「赤ちゃん」や「お子様」としてもOKです。
まとめ
出産祝いのお花選びで一番大切なのは、「新しい命の誕生を祝福する気持ち」と「出産を頑張ったお母さんをねぎらう優しい心遣い」です。
見た目の華やかさだけでなく、産後のお母さんと赤ちゃんの状況を第一に考え、負担にならないスタイルや種類を選ぶことが、何よりのマナーといえます。
この記事を参考に、心からの祝福が伝わるすてきなお花を選んでください。
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