2025年の母の日は5月11日(日)です。
年に一度、お母さんに日ごろの感謝を伝える特別な日、母の日。プレゼント選びに悩む方も多いのではないでしょうか。
母の日の贈り物の定番といえば、やはり美しい花。
花は空間を明るく彩り、感謝の気持ちを華やかに伝えてくれる最高のギフトです。
この記事では、母の日の由来や、定番のカーネーションをはじめとするおすすめのフラワーギフト、そしてお母さんに心から喜んでもらうための花の選び方のポイントについて紹介します。
母の日の由来とは?
じつは母の日というのは世界共通ではなく、国によって日にちが異なります。日本の母の日は、アメリカの習慣にならい、5月の第2日曜日に定められています。
母の日の発祥についてはいくつかの説がありますが、アメリカ、ウェストバージニア州のアンナ・ジャーヴィス(Anna Jarvis)のエピソードが最も有名です。
彼女の母、アン・ジャーヴィス(Ann Jarvis)は、南北戦争中に「Mother’s Day Work Clubs」を組織し、地域の衛生環境の向上に尽力した社会活動家でした。母親の死後、アンナは母に感謝を示す日を設けたいと考え、1908年に初めて公式な記念行事を開催。その後、その活動が広く支持を集め、1914年にアメリカ連邦議会が、5月の第2日曜日を「母の日」として正式に制定しました。
母の日のフラワーギフトの選び方
定番はカーネーション!色選びのポイントと花言葉
母の日に何を贈るかですが、やはり定番はカーネーション。これもアンナ・ジャーヴィスが最初の母の日に捧げた白いカーネーションがもとになっています。
カーネーションは、今では母への感謝を表すものと同じ意味としてとらえられているので、お花のプレゼントを選ぶ際にも、カーネーションが含まれているものを選ぶことをおすすめします。
カーネーションは、色によって花言葉が異なります。
- 赤色のカーネーション: 「愛」「感動」。定番中の定番。感謝と愛情をストレートに伝える色です。
- ピンク色のカーネーション: 「感謝の心」「温かな愛情」。優しく温かい印象で、赤色と並んで非常に人気があります。
- オレンジ色のカーネーション: 「情熱」「清らかな愛」。明るく元気なイメージのお母さんにおすすめです。
- 青色のカーネーション: 「永遠の幸福」。サントリーが開発した青色のカーネーション「ムーンダスト」。実際の色味は青紫といった感じです。珍しさもあり、特別なギフト感を演出できます。
白いカーネーションは故人に捧げるもの、という説があります。アンナ・ジャーヴィスが亡き母に白いカーネーションを捧げたことがその説のもとになっている……と思いきや、これは当時の花業界の商業的理由が原因であるともいわれています。
白いカーネーションの不足を補うのと、他の色の売り上げを伸ばすため、花業界が「母の思い出に白い花を。存命の母には明るい花を」というプロモーションをして、それが次第に習慣化したようです(出典: リー・エリック・シュミット「Consumer Rites: The Buying and Selling of American Holidays」)。アンナ・ジャーヴィス本人は、こうした商業化に強く反対していたとのこと。
こういった事情を考えると、白いカーネーションを贈ることが絶対にNGというわけではないといえます。とはいえ相手が気にする可能性も考慮し、存命の方へ贈る場合は、白以外の色を選ぶか、他の色の花と組み合わせたアレンジメントにするのが無難です。あえて冒険する必要もないですしね。
黄色いカーネーションには「軽蔑」というあまりよくない花言葉がついています。花束やアレンジメントの一部に使われているくらいなら問題ありませんが、花言葉を気にするタイプの方に、黄色のカーネーションをメインにしたものを贈るのは控えましょう。
カーネーション以外も人気!おすすめの花と花言葉

バラを使った母の日のフラワーギフト
カーネーション以外にも、母の日のギフトとして人気の花はたくさんあります。あえてカーネーション以外をメインにした花を渡すのも、新鮮でいいと思います。
- バラ: 華やかで特別感があり、色も豊富。ピンク(「上品」「温かい心」)やオレンジ(「無邪気」「信頼」「絆」)のバラが人気です。
- ユリ: 「純粋」「威厳」。上品でエレガントな印象。香りも楽しめます。
- コチョウラン: 「幸福が飛んでくる」。高級感があり、花持ちもいいのが特徴。特別な感謝を伝えたい時に。
- ガーベラ: 「希望」「前向き」。明るくポップな印象で、元気なお母さんにぴったり。
その他、チューリップ、シャクヤク、ラナンキュラスなど、季節の花や、お母さんの好きな花を選ぶのも大変喜ばれます。
輪菊は、お供え(仏花)のイメージが強いため、母の日のお祝いとしては避けるのが一般的です。
スタイルを選ぶ

赤いカーネーションのアレンジメント
フラワーギフトのスタイルはさまざま。母の好みや、飾りやすさを考えて選びましょう。
- 花束(ブーケ): 定番スタイル。手渡しする際に見栄えがします。さまざまな花を組み合わせてボリュームを出しやすいですが、飾るには花瓶が必要になります。
- アレンジメント: 吸水スポンジに挿すタイプのものです。カゴや器に生けられているため、花瓶いらずでそのまま飾れます。手軽さが人気です。
- 鉢植え: 育てる楽しみがあり、長く楽しんでもらえます。ガーデニング好きのお母さんにおすすめです。
- プリザーブドフラワー: 生花を特殊加工し、美しさを長期間保ちます。水やりの手間がなく、記念品としても人気です。
- ボックスフラワー: 箱の中に花が敷き詰められたスタイル。フタを開けた時のサプライズ感があり、おしゃれなギフトとして注目されています。
色から選んでみる
定番の赤やピンクも素敵ですが、母の好きな色や、イメージに合わせた色で選ぶのもおすすめです。
「優しいお母さんには淡いパステルカラー」「元気で明るいお母さんにはビタミンカラー」など、色から連想するイメージで選んでみるのもいいと思います。
予算の相場は?
母の日のフラワーギフトの予算は、3,000円~10,000円程度が一般的です。スタイルや花の種類、ボリュームによって価格は変わります。ご自身の予算に合わせて、無理のない範囲で選びましょう。
もっと喜ばれる!プラスワンの工夫
お花だけでも十分すてきですが、さらに気持ちを伝える工夫をしてみましょう。
メッセージカードを添える
普段は照れくさくて言えない感謝の言葉を、カードに託して伝えましょう。「お母さん いつもありがとう」の一言があるだけで、喜びは何倍にもなります。
他のギフトとセットで
お花と一緒に、お菓子や紅茶、コスメ、ハンカチ、リラックスグッズなどをセットにして贈るのも人気です。
母の日のフラワーギフトを買うならこのお店
母の日に贈るフラワーギフトを選ぶなら、信頼と実績のある日比谷花壇がおすすめです。
上質な花と洗練されたデザインで知られる日比谷花壇は、大切な人に贈るフラワーギフトにぴったり。母の日向けのお花を使った生花の花束やアレンジメントからプリザーブドフラワーまで、豊富なラインアップがそろっています。
品質にこだわりたい方や、どこで買うか迷っている方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
あとがき
年に一度の母の日。どんなプレゼントを選ぶにしても、一番大切なのは「ありがとう」の感謝の気持ちです。
この記事を参考に、心を込めたフラワーギフトを選んでみてください。きっとすてきな母の日になるはずです。