2025年の父の日は6月15日(日)です。
日本の父の日は、アメリカの習慣にならい、毎年6月の第3日曜日に定められています。
じつは父の日というのは世界各国で統一されているわけではなく、国によっては異なる日が設定されているところもあります。日本は父の日も母の日もアメリカ式を採用しているので、アメリカと同じ日程になっています。
父の日は、家族のために頑張るお父さんへ、尊敬と感謝の気持ちを伝える特別な日です。
お酒やグルメなどの定番ギフトもいいですが、今年はちょっと趣向を変えて、すてきなフラワーギフトを贈ってみませんか。
この記事では、父の日の由来から、お父さんに喜ばれるフラワーギフトの選び方、おすすめの花やアイディアまで、詳しく紹介します。
父の日の由来
父の日の起源として最も有力なのは、アメリカ人のソノラ・スマート・ドッド(Sonora Smart Dodd)という女性の働きかけです。
彼女は、男手一つで自分たち6人兄弟を育ててくれた父親に感謝し、「母の日があるように、父に感謝する日も作ってほしい」と地元の教会に願い出ました。
その翌年の1910年6月19日に最初の「父の日」が開催され、その後、父の日の記念日としての認知度は徐々に高まり、1972年に当時のアメリカ大統領リチャード・ニクソンが、正式な国の記念日として6月第3日曜日を父の日と定めました。
ちなみに、父の日の起源にはもう1つの説もあります。1907年にウェストバージニア州で発生した炭鉱事故の犠牲者(多くが父親)を追悼するため、翌年の1908年に教会で行われた礼拝が父の日のはじまりだったという説です。ただし、これは一度限りの行事であり、後の全国的な記念日制定にはつながっていません。
このように、父の日の背景には複数のエピソードが存在しますが、最も広く知られているのはソノラ・ドッドによる感謝の気持ちからはじまった運動です。
父の日に贈るフラワーギフトの選び方
定番カラーは黄色
日本の父の日のテーマカラーといえば黄色が有名です。
「日本ファーザーズ・デイ委員会(FDC)」が1982年から開催する「父の日黄色いリボンキャンペーン」の影響もあり、「父の日=黄色」のイメージが定着しました。
・黄色いリボンの由来
イギリスでは古来、「黄色」は身を守るための色とされていました。「黄色」がアメリカに渡って「黄色いリボン」となり、「愛する人の無事を願うもの」となりました。黄色にはステキな意味があります。 『うれしさ』『楽しさ』『暖かさ』『幸せ』『富貴』『希望』『向上』などがそうです。
出典: 日本ファーザーズ・デイ委員会 公式サイト
迷ったら黄色系の花を選ぶと、父の日らしさが演出できると思います。特に、元気が出る明るく鮮やかなビタミンカラーの黄色がおすすめです。
黄色以外もOK イメージに合わせた色選び
もちろん、黄色にこだわる必要はありません。お父さんのイメージや好きな色に合わせて選ぶのもすてきです。
- ブルー系: 「尊敬」「信頼」「誠実」「知性」。クールで落ち着いたお父さんへ。
- グリーン系: 「癒し」「健康」「穏やかさ」。自然が好きなお父さんや、リラックスしてほしいという願いを込めて。
- オレンジ系: 「温かさ」「絆」「元気」。明るくユーモアのあるお父さんへ。
- 紫系: 「威厳」「尊敬」「個性的」。おしゃれでダンディなお父さんへ。
おすすめの花と花言葉

ヒマワリと赤いバラを使ったブーケ
父の日に贈る花としては、前述した定番カラーの黄色の花がおすすめです。父の日黄色いリボンキャンペーンの影響もあり、最近ではヒマワリや黄色いバラが人気になっています。
ちなみにアメリカでは、健在の父には赤いバラを贈り、亡くなった父には白いバラを手向ける、といわれていますが、日本ではその習慣は浸透していないので、それほど気にする必要はないでしょう。
定番の黄色い花と花言葉
- ヒマワリ: 「あなただけを見つめます」「愛慕」。夏らしく元気で、父の日の代表的な花の1つ。
- 黄色いバラ: 「献身」「美」「さわやか」。尊敬の気持ちを表すのに適しています。「嫉妬」という良くない意味の花言葉も持っていますが、黄色いバラは父の日の定番になっているので、贈ることに問題はありません。
- 黄色いガーベラ: 「優しさ」「究極の愛」。明るく親しみやすい雰囲気で、気軽に贈れます。
その他の人気花
- ユリ: 「威厳」「純粋」。スタイリッシュで存在感があります。おしゃれなお父さんにもおすすめ。香りが強い品種もあるので注意。
- ラン(胡蝶蘭、デンファレなど): 「幸福が飛んでくる」(胡蝶蘭)「魅惑」(デンファレ)。高級感があり、特に年配の方への贈り物として人気。花持ちがいいのも魅力。
- アジサイ: 「辛抱強さ」。季節感があり、特に鉢植えが人気です。
- 観葉植物(パキラ、ガジュマル、サンスベリアなど): 花ではありませんが、インテリアとして長く楽しめます。特にサンスベリアは、エコプラントとも呼ばれ、空気清浄効果が期待できるようです。
スタイル選び – 飾る場所や好みに合わせて
- 花束(ブーケ): 直接手渡しで感謝を伝えるのにぴったり。ボリューム感も出しやすいですが、花瓶が必要です。
- アレンジメント: カゴや器に入っていて、そのまま飾れる手軽さが魅力。水やりの手間も比較的少ないです。食卓や書斎、玄関など、飾り場所を選びません。
- 鉢植え: 観葉植物やアジサイ、ミニ盆栽など。育てる楽しみがあり、長く楽しんでもらえます。植物好きのお父さんにおすすめ。
- プリザーブドフラワー、ボックスフラワー: 水やり不要で美しさが長持ち。記念として形に残り、場所を取らないので会社のデスクなどに飾るのにも適しています。仕事に疲れた時に気持ちをやわらげたり、同僚とのコミュニケーションツールとして役立ったりするかもしれません。
- ハーバリウム: ガラス瓶に花をオイル漬けにしたもの。手軽なインテリアとして人気。手入れは一切不要です。
予算の相場について
父の日のフラワーギフトの予算は、3,000円~10,000円程度が一般的です。
他のプレゼントと一緒に贈る場合は3,000円~5,000円程度、お花をメインにする場合は5,000円以上など、状況に合わせて選びましょう。

父の日のプレゼント(ネクタイとカフス)
メッセージカードを添えよう
普段はなかなか言えない「お父さん、いつもありがとう」「体に気をつけてね」といった感謝や気遣いの言葉を、ぜひカードに書いて添えましょう。短い言葉でも、お父さんにとっては最高のプレゼントになります。アメリカでも父の日にはグリーティングカードを贈るのが一般的です。
メッセージカードの文章例
シンプル・定番
・お父さん、いつもありがとう! これからも元気でいてね。
・Happy Father’s Day! 大好きなお父さんへ、日ごろの感謝を込めて。
・いつも家族のためにありがとう。体に気をつけて、いつまでも元気でいてください。
・お父さんへ。日頃の感謝を込めて贈ります。いつも本当にありがとう。
丁寧・フォーマル(義父などへ)
・いつも温かく見守っていただき、心より感謝しております。健やかな毎日でありますようお祈り申し上げます。
・父の日の感謝を込めてお花を贈ります。いつまでもお元気で、素敵な日々をお過ごしください。
・謹んで父の日のお祝いを申し上げます。日頃の感謝を込めて。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
健康を気遣う
・お父さん、いつもお仕事お疲れ様です。無理しすぎないで、お体を大切にしてくださいね。
・いつまでも健康で、元気なお父さんでいてください。それが私たちの願いです。感謝を込めて。
・なかなか会えませんが、いつも私たちを支援してくれて本当にありがとう。どうかご自愛ください。
子ども(成長してから)から
・お父さん、いつもありがとう。なかなか素直に言えないけど、本当に感謝しています。これからも頼りにしているよ。
・離れて暮らしているけど、いつも私のことを応援してくれて本当にありがとう。体に気をつけて、無理しないでね。
・昔は厳しいと感じることもあったけど、今は一番の理解者です。いつもありがとう。これからも元気で、長生きしてください。
【妻から夫へ】
・〇〇(夫の名前)さん、いつも家族のために頑張ってくれてありがとう。最高のパパであり、最高のパートナーです。
・Happy Father’s Day! あなたのおかげで毎日楽しいです。感謝の気持ちを込めて。これからもよろしくね。
・子どもたちと一緒に、感謝の気持ちを贈ります。たまにはゆっくり休んで、自分の時間も大切にしてね。
父の日のフラワーギフトを買うならこのお店
父の日の贈り物に迷ったら、日比谷花壇の「父の日ギフト特集」をぜひチェックしてみてください。
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まとめ
父の日のプレゼントで一番大切なのは、お父さんへの「ありがとう」の気持ち。
この記事を参考に、お父さんの笑顔を想像しながら、心を込めたフラワーギフトを選んでみてください。