おしゃれなインテリアアイテムとして人気のフェイクグリーン(※)。最近では、本物の観葉植物の代わりにお部屋に飾る人も増えています。
しかし、フェイクグリーンに興味があっても、
「いかにも偽物っぽいのは嫌……」「どうせなら本物に見間違えるようなリアルなものがほしい」
そう思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、花屋をやっていた私自身の経験を通してわかった、まるで本物のような「超リアル」なフェイクグリーンを選ぶための具体的なポイントについて詳しく紹介します。
※人工観葉植物。アーティフィシャルグリーン、アーティフィシャルプランツとも呼ばれます。
1. 葉はザラザラ系よりツヤツヤ系

フェイクグリーンのモンステラ
フェイクグリーンの印象を大きく左右するのが葉のクオリティです。
フェイクグリーンの葉は、基となる本物の樹木を参考に作られるわけですが、大きく分けてツヤツヤ系とザラザラ系、この2つのタイプがあります。
個人的にはザラザラ系よりツヤツヤ系のほうが、本物の葉の雰囲気とマッチして、リアルさが感じられることが多いです。
例えば、フェイクグリーンのモンステラの葉はツヤツヤツルツルしていますが、実物のモンステラも同様にツヤツヤしており、さらにいうと、ものによってはプラスチックっぽささえあります。要はポリエステルなどのプラスチック系素材と相性がいいということです。ツヤツヤ系のほうが植物のみずみずしさも表現しやすいと思います。
一方、ザラザラしたものは、布の繊維感が目立ち、本物っぽさが感じられない場合があります。
ただこれは難しいところがあり、ツヤツヤ系でも安価なものだと、それこそプラスチックの作り物、といった感じに見えてしまうこともあるので、一定以上のクオリティがあるものに対しての比較になります。
2. 葉の質感にバラつきがあるか

フェイクグリーンのアイビー
すべての葉が同じような大きさ、色合い、形、向きをしていると、どうしても作り物感が強く出てしまいます。最近のフェイクグリーンではそういったものは少なくなりましたが、購入前に必ず葉をよく確認しましょう。
本物の植物のように、一枚一枚の葉の大きさや形が微妙に異なっていたり、色の濃淡に差があったり、葉の向きがランダムだったりすると自然に見えます。
3. 模様のある葉は粗が目立たない

フェイクグリーンの斑入りポトス
斑(ふ)の入った植物を模したフェイクグリーンの葉は、仮に葉の素材感がいまいちだったとしても、意外とリアルに見えることがあります。
これは、ぱっと見た時の印象が模様のほうに引っ張られ、細かな粗が目立ちにくいからです。
ただし、模様自体があまりに人工的なプリント感の強いものだとリアルさは薄れるので、自然なかすれや色の変化があるかチェックしましょう。

ゴムノキの葉
ちなみに、上の写真は本物のゴムノキの葉(斑入り)ですが、色の境目がはっきりした模様を持っていて、本物にも関わらず作り物っぽいという不思議な見た目をしています。
こういった葉を持つ植物だと、フェイクグリーンでの再現もしやすく、より本物に近づけやすいです。
4. 葉のつなぎ目の処理をチェック

フェイクグリーンのストレリチア・オーガスタの葉の裏側
本物の植物は、当然ながら茎と葉が一体化していますが、フェイクグリーンの場合はそれぞれを別々に作り、後で差し込んで組み立てる場合が多いです。
この葉と茎のつなぎ目の処理が雑だと、リアル感が失われます。
接着剤がはみ出していたり、不自然な段差があったりしないか、あったとしてそれが許容範囲かどうかをしっかりチェックしましょう。
5. 幹や枝はザラザラ系

フェイクグリーンのシロダモの幹
葉とは反対に、フェイクグリーンの木の幹や枝は、ザラザラとしたマットな質感のほうがリアル感が増します。
さらに、樹皮の微妙な凹凸や節(ふし)、色の濃淡やかすれ具合などが再現されていると、より自然な木の風合いが感じられます。
幹や枝に塗料の光沢があると、どうしても安っぽさが際立ってしまいます。
6. ツルやツタの質感をチェックする

フェイクグリーンのグレープのツルの先端
つる植物のフェイクグリーンは、リアルさを出すのが非常に難しいです。特につるの部分が、どうしてもプラスチック感のあるテカテカした見た目になってしまいがちです。
リアルさを追求するなら、つるが極端に長いタイプは避けたほうがいいかもしれません。
また、細い茎や葉柄(ようへい:葉と茎をつないでいる柄の部分)を再現したフェイクグリーンも同様に、素材感が露骨に出てプラスチック感が目立つことがあります。
7. 実もの(みもの)に注意
フェイクグリーンには、レモンの木やオリーブの木など、実が付いているタイプもあります。
もちろん、この実も人工物なのですが、特にサイズの大きな実がぶら下がっているフェイクグリーンは、その実の質感がチープだと全体が安っぽく見えがちです。
実の色合いや形、表面の質感、そして実の付き方(量や配置のバランス、熟れ具合の表現など)が自然かどうか、よく吟味しましょう。
小さな実ものでも、色が不自然だったり、形が均一すぎたりするとリアリティが損なわれるため、可能であれば実際に目で見て確かめてから購入すると安心です。
本物っぽく見せるコツ
上記の基本的なポイントに加えて、以下の点も意識すると、より本物っぽいフェイクグリーンにすることができます。
葉の裏側を見せないレイアウトにする

葉脈(主脈)が中心からずれていることも
残念ながら、どんなに高級なフェイクグリーンでも、葉の裏側の作りは表面に比べて簡素な場合が多いのが現状です。これはフェイクグリーンの構造的な弱点ともいえます。
葉に関して徹底的に本物っぽさを追求するなら、正面から葉の裏側が見えないように角度を変えたり他の葉で隠したりして、うまくレイアウトする工夫が必要です。
手で優しく力を加えて葉の向きを調整し、目につきやすい位置にある葉の裏側が見えないようにしましょう。
全体のシルエットを整える
大型のフェイクグリーンは、お店から細長いダンボール箱で送られてくることが多いですが、その状態のまま飾ると、枝がすぼまって貧相に見えてしまいます。
多くのフェイクグリーンの茎や葉にはワイヤーが入っており、ある程度自由に形を整えることができます。販売店の商品写真を参考に、枝や葉を広げて全体のシルエットを調整しましょう。
鉢や根本に手を加える

ファイバー製の鉢とココヤシファイバー
プラスチックの鉢にフェイクグリーンをセットしている場合、その鉢をファイバー製やセメント、陶器のものに変えるだけで、ぐっと印象がよくなります。
また、根本部分に本物の観葉植物と同じように、バークチップやココヤシファイバーを敷きつめると、リアルさが出てきます。
土台の発泡スチロールがむき出しの状態で、プラスチックの鉢に入れているだけだと、どうしてもチープさが出てしまうので、鉢や根本にも気を配るようにしましょう。
↑上の写真で使っている植木鉢です。サイズは外寸がφ30×H30cmで内寸がφ23×H28cm。
見た目はセメント風ですが、実際はファイバー製(FRP)で、重量が2kgとかなり軽いです。
丸っこいデザインがおしゃれで、これにフェイクグリーンを入れるだけで、スタイリッシュな見た目になります。
オススメのフェイクグリーンショップ
リアルな質感と高級感のあるフェイクグリーンを探しているなら、アーティフィシャルフラワー&グリーン専門店「PRIMA Online」(プリマオンライン)がおすすめです。
PRIMA Onlineのフェイクグリーンは、ここで選べば間違いない、と安心できる品質の高さが魅力。
卓上タイプ、大型サイズ、壁掛けグリーンなど、空間に合わせたさまざまなスタイルのものがそろっています。
デザイン性・品質ともに高い水準を求める方は、ぜひPRIMA Onlineをチェックしてみてください。
まとめ
リアルなフェイクグリーンを選ぶには、葉の質感や色、幹や枝のディテール、全体のバランスなど、細部にまで目を配ることが大切です。
この記事でご紹介したポイントを参考に、ぜひお部屋の雰囲気にぴったりの、本物と見間違うようなすてきなフェイクグリーンを見つけてください。