紫の花の魅力を徹底解説|イメージ・花言葉・ギフトの注意点(NG含む)

紫の花の魅力を徹底解説!
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紫は、古来より日本では高貴な色とされてきました。聖徳太子の時代にあった冠位十二階でも、最高位は紫だったといわれています。紫には神秘的な魅力があり、身のまわりのものに好んで使用する人も多いです。

この記事では、紫の花が持つイメージや花言葉、特に喜ばれるお祝いシーン、そしてギフトとして贈る際に気をつけたいマナーについて、詳しく解説していきます。

ギフトにオススメの紫の花の種類と花言葉

紫色の花には、エレガントで美しい種類がたくさんあります。ギフト選びの参考に、花言葉とともにいくつか紹介します。

バラ(紫)

紫のバラ

花言葉「尊敬」「誇り」「上品」。特別な敬意を伝えるのに最適。

和名 バラ(薔薇)
学名 Rosa spp.
別名 ローズ
英語名 Rose
原産地 アジア、ヨーロッパ、北アメリカなど
開花時期 5月〜12月(四季咲き種もあり)
赤、白、ピンク、黄、オレンジ、紫、青、緑、複色
香り あり(品種により強さ・香りのタイプが異なる)
トルコギキョウ

紫のトルコギキョウ

花言葉「優美」「希望」「すがすがしい美しさ」。フリルのような花びらが華やかで上品。

和名 トルコギキョウ(トルコ桔梗)
学名 Eustoma grandiflorum
別名 ユーストマ、リシアンサス
英語名 Eustoma、Lisianthus
原産地 アメリカ
開花時期 5月〜8月
紫、白、ピンク、赤、黄、緑、青
香り 無香
アイリス(アヤメ)

紫のアイリス

花言葉「よい便り」「希望」。凛とした姿が美しく、知的な印象も。

和名 アイリス
学名 Iris spp.
別名 イリス、アヤメ、カキツバタ、ハナショウブ(種による)
英語名 Iris
原産地 ヨーロッパ、北アフリカ、アジア、北アメリカなど広範囲
開花時期 4月〜6月(品種により異なる)
紫、青、白、黄、ピンク、複色
香り あり(種類によるが、甘く芳香のある品種が多い)
ラベンダー

紫のラベンダー

花言葉「沈黙」「繊細」「優美」。心地よい香りでリラックス効果も。ドライフラワーとしても人気。

和名 ラベンダー
学名 Lavandula spp.
別名 クンイソウ(薫衣草)
英語名 Lavender
原産地 南ヨーロッパ
開花時期 6月〜8月(品種によって秋まで咲くことも)
紫、薄紫、ピンク、白
香り あり(芳香が強く、リラックス効果で有名)
カンパニュラ(釣鐘草)

紫のカンパニュラ

花言葉「感謝」「誠実」。ベルのような可愛らしい花姿。Campanulaとはラテン語で「小さな鐘」という意味。

和名 カンパニュラ
学名 Campanula spp.
別名 フウリンソウ(風鈴草)、ツリガネソウ(釣鐘草)、ベルフラワー
英語名 Campanula、Bellflower
原産地 北半球の温帯、亜熱帯地域
開花時期 4月〜6月(初夏が中心)
紫、青、白、ピンク
香り 弱い〜なし(品種によってほのかな香りがある場合も)
胡蝶蘭

紫の胡蝶蘭

花言葉「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」。格調高く、豪華なお祝いにぴったり。古希・喜寿祝いにも大変人気。

和名 胡蝶蘭(コチョウラン)
学名 Phalaenopsis spp.
別名 ファレノプシス
英語名 Moth Orchid
原産地 東南アジア、台湾、フィリピンなど
開花時期 周年(温室管理下では通年開花)
白、ピンク、紫、黄色、オレンジ、複色
香り なし(ごく一部の品種に微香あり)
スイートピー

紫のスイートピー

花言葉「門出」「優しい思い出」「デリケートな喜び」「繊細」。春の門出のお祝いに。

和名 スイートピー
学名 Lathyrus odoratus
別名 ジャコウエンドウ(麝香豌豆)
英語名 Sweet Pea
原産地 イタリア・シチリア島
開花時期 4月〜6月
ピンク、紫、白、赤、青、黄色、複色
香り あり(甘く爽やかな芳香)
クレマチス

紫のクレマチス

花言葉「精神の美」「旅人の喜び」「高潔」。つる性の美しい花。

和名 クレマチス
学名 Clematis spp.
別名 テッセン(鉄線)、カザグルマ(風車)
英語名 Clematis
原産地 日本、中国、ヨーロッパ、北アメリカなど
開花時期 5月〜10月(系統により異なる)
紫、青、白、ピンク、赤、黄、複色
香り 弱い〜あり(系統や品種により異なる)

オススメのギフトシーン

紫のブーケ

長寿祝い(古希・喜寿)

日本の伝統的な習わしとして、古希(70歳)と喜寿(77歳)のお祝いの色は紫とされています。この2つの長寿祝いに紫色のものを贈ることは定番であり、大変喜ばれます。紫色のちゃんちゃんこなどとともに、紫の花で盛大にお祝いしましょう。

誕生日祝い

大人の女性や男性へ、落ち着きと品のあるお祝いとして。特に紫色が好きな方へは最高のプレゼントになります。空間をシックに彩る紫の花は、おしゃれな方や、本物志向の方にも好まれます。

記念日(結婚記念日など)

エレガントでロマンチックな雰囲気を演出し、2人の特別な日を彩ります。定番のピンクや赤とは一味違う、印象深いギフトとして記憶に残りやすくなります。

開店・開業祝い

美容院、エステサロン、ブティック、バーなど、洗練された雰囲気や高級感を大切にするお店へのお祝いにも選ばれます。


紫をフラワーアレンジメントで使用する際には、色の組み合わせが重要になってきます。
補色である黄色や、ナチュラル感のあるグリーンは、紫と相性のいい定番の組み合わせです。

紫とグリーンは映える組み合わせ

紫の花を贈る際の注意点

上品で魅力的な紫の花ですが、贈る際にはいくつか注意すべき点があります。マナーとしてしっかり押さえておきましょう。

お見舞いにはNG

体調が優れない方へのお見舞いの品に、紫色の花を使うのは控えたほうがいいでしょう。紫は時に「不安」「悲しみ」「死」といったネガティブなイメージを連想させることがあり、療養中の方に贈るのには不向きとされています。

白と紫の組み合わせ
紫のバラを使ったアレンジメント

お供え物に使われることが多い配色

白と紫(特に薄紫)の色合わせは、日本ではお供えや仏事に使われる最も代表的な組み合わせです。そのため、お見舞いはもちろん、結婚祝いなどのお祝い事全般においても、この色合わせは避けるのが無難です。お祝いのシーンでは、黄色やピンクなど、明るい色と組み合わせるようにしましょう。

相手の好みを考慮

紫色は、他の色に比べて好みが分かれやすい色といわれています。また、女性と比べて男性にはあまり人気がないというデータもあります。
相手が紫を好むかどうかわからない場合や、男性へ贈る場合には、他の色をメインにするか、淡い紫をアクセントとして使うなどの配慮があるといいでしょう。


紫は色の濃淡で印象が変わります。贈る相手やシーンに合わせて、色のトーンを選ぶことが大切です。
淡い紫(ラベンダー、ライラック系): 優しさ、上品さ、癒やし、若々しさ。
濃い紫(バイオレット、ディープパープル系): 高級感、威厳、神秘性、大人っぽさ、重厚感。

紫の花が持つイメージ

ラベンダー畑に佇む女性

高貴・上品・エレガント

歴史的に位の高い人が身につける色とされてきたことから、気品や高級感、格調高いイメージがあります。特別な贈り物にふさわしい、落ち着いた華やかさを持っています。

神秘的・ミステリアス

深みのある紫は、どこか謎めいていて、人の想像力をかき立てる色です。スピリチュアルな感覚を表現する時に使われやすい色でもあります。

芸術性・独創性

非常に個性的な色であり、クリエイティブで芸術的な雰囲気を持っています。紫は、赤(情熱)と青(冷静)という相反する性質を持つ色の混合であり、感情と理性を行き来する創作活動と親和性が高いです。

哀愁・内省

紫の落ち着いた色味は、時に寂しさや憂いを感じさせます。特に薄紫は、哀愁やはかなさを表現するのに使われることがあります。

「ブレイキングバッド」に出てくる紫

花そのものというわけではないのですが、紫色のコーディネート例を1つ紹介します。

アメリカのドラマ「ブレイキングバッド(Breaking Bad)」で、主人公ウォルターホワイトの義理の妹であるマリーは紫が好きらしく、部屋のすべてを紫で統一しています。もちろん部屋に飾ってあるフラワーアレンジメントも紫のもののみで、劇中で紫の花束を持っているシーンもあります。
紫一色というとけばけばしい印象があるかもしれませんが、色調の異なる紫をうまく合わせるなど、非常にセンスのある部屋になっています。

ここまで統一することは難しいでしょうが、色の合わせ方の参考になると思うので、機会があったらぜひチェックしてみてください。

まとめ

高貴さと神秘的なイメージがあり、芸術性を感じさせる紫色の花は、大切な方へのフラワーギフトにぴったりです。
その一方で、お見舞いには避ける、白との組み合わせには注意するなど、贈る際には配慮も必要です。

この記事を参考に、贈るシーンに合わせたすてきな紫のフラワーギフトを選んでください。