【違いを解説】ブリザードフラワー?プリザードフラワー?ブリザーブドフラワー?

プリザーブドフラワーとは何か
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生花のような見た目なのに、水やりの必要もなく長持ちする花として注目を集めているプリザーブドフラワー
この新しい花の正体について詳しく解説します。

プリザーブドフラワーとはなにか

プリザーブドフラワーとは、生花に特殊加工を施し、長期保存とさまざまな色づけを可能にした、造花ともドライフラワーとも違うまったく新しい種類の花のことです。

保存する環境にもよりますが、1~2年ほどは生花の風合いを保ち、鑑賞を楽しむことができます。
1~2年が過ぎても枯れることはありませんが、色あせが起きたり、水分が抜けてパサついた感じになったりします。
地域でいうと、ヨーロッパの気候では比較的長く持つといわれていますが、高温多湿の環境の日本ではそれよりも短くなることが多いです。

色あせに関しては色味によっても異なり、濃い色ほど色あせが起きにくく、淡い色ほど色あせしやすい傾向があります。実際に私が保管している濃い赤のプリザーブドフラワーのアレンジメントは、5年経っても見た目に変化はほとんどないです。

プリザーブドの赤いバラ

濃い色は色あせが起きにくい

プリザーブドフラワーの素晴らしい点は、長期保存できるということだけではありません。
生花の持つ水分を吸い上げる力を利用して色づけしているため、自然界には存在しない色彩を、自然な風合いで楽しむことができます。
また、花だけでなくそれに添えられるグリーン類も、プリザーブド加工された多くの種類のものがあります。

ブリザードフラワー? プリザードフラワー?

プリザーブドフラワー(Preserved Flower)とは日本語に直訳すると、「保存された花」という意味になります。
しかしながら“プリザーブ”という英単語は日常生活ではあまり使われないため馴染みが薄く、ブリザードフラワー・プリザードフラワー・ブリザーブドフラワーなどと誤って呼ばれることがあります。
その中でもブリザードフラワーと呼ばれることが特に多く、生花を凍らせて加工したもの、というような誤解をされている方も多いのではないでしょうか(実際にアイスフラワーというベルギー発のフリーズドライ加工された花もあります)。

フランス生まれのプリザーブドフラワーですが、日本に紹介する時に独自の名前をつけてもよかったのではないかと個人的には思います(プリザフラワーなど)。

プリザーブドフラワーの歴史

プリザーブドフラワーの発祥には諸説ありますが、一般的には1980年代半ばにドイツとベルギーの機関で研究がはじまり、1991年にフランスのヴェルモント社(Vermont ※現在の拠点はケニア)が保存技術の特許を取り、一般に流通するようになったといわれています。

発売当初はバラやカーネーションなど限られた種類の花のみだったのですが、その後、より多くの花材に対応するようになりました。

日本では2000年代初頭から中ごろにかけて大きなブームとなり、フラワーアレンジメントの一ジャンルとして確立し、現在では定番のフラワーギフトになっています。

プリザーブドフラワーの良い点と悪い点

良い点

1. 長持ちする

やはりなんといっても長期保存が可能な点が、一番の特徴です。切花だと大体1週間程度で萎びてしまいますが、プリザーブドフラワーは1~2年は持つので、気に入ったアレンジを長く楽しむことができます。

2. 手間がかからない

生花のアレンジメントや切花だと、長持ちをさせるため霧吹きで水をかけたり、花瓶の用意や水換えをしたりとどうしても手間がかかってしまいますが、プリザーブドフラワーは手を加えずにそのままの形で飾ることができます。

3. 色が豊富

プリザーブドフラワーはさまざまな色づけが可能なので、例えば幻のバラと呼ばれる青いバラも、簡単に実現できてしまいます。現在ではバラだけでも20種類以上ものカラーバリエーションが存在します。

プリザーブドの青いバラ

プリザーブドなら青いバラも実現可能

4. 自由なアレンジを楽しめる

水やりを必要としないので、水分吸収を考えなくてもいい自由なアレンジができます。

プリザーブドローズのアレンジメント

アレンジメントが自由自在

悪い点

1. 値段が高い

長期保存のための特殊加工を施しているので、どうしても生花に比べて値段が高くなってしまいます。そのためサイズが小さめのアレンジメントが多く、思っていたより小さかった、と感じてしまうことがあります。
とはいうものの、生花よりはるかに長持ちするので、コストパフォーマンスは決して悪くないといえます。

2. 花材が少ない

プリザーブド加工されている花の数は限られているため、必ずしも好きな花を使ったアレンジができるとは限りません。しかしプリザーブドフラワー人気が高まりつつある現在では、新しい花材がどんどん登場してきています。

3. 茎(ステム)がついていない

プリザーブド加工する際に茎も同色に染められてしまうため、大抵のプリザーブドフラワーには茎がついておらず、ワイヤーを通してアレンジします。そのため茎を効果的に見せるようなアレンジにはあまり向いていません。
ちなみに最近では、プリザーブドフラワー用のアーティフィシャルステムが登場しています。

プリザーブドフラワーを取り扱う際の注意点

・プリザーブドフラワーは高温多湿に弱いので、涼しく湿気の少ない場所に保管するようにしてください(乾湿差の激しい場所に置くと、花びらがひび割れることがありますので注意が必要です)。

・色あせが起こるので、直射日光など強い光に長時間晒さないようにしましょう。直射日光に当たり続けることによる劣化はかなり激しいので、特に注意が必要です。

・水分に弱いので、水やりは絶対にしないようにしてください。霧吹きで水をかける必要もありません。

・色移りしやすいという性質があるので、衣服などを擦らないように注意しましょう。

・プリザーブドフラワーのアレンジメントにはワイヤーが使われています。小さなお子さまやペットの手が届かないところに保管するようにしてください。

・花びらは傷つきやすいので、埃をかぶった時は弱い風を送って吹き払うか、柔らかい筆などでそっと払うようにしてください。

オススメのプリザーブドフラワーショップ

プリザーブドフラワーのアレンジメントは街の生花店でも売られていますが、オマケ的な扱いでそれほど数もないことがほとんどです。
オンラインショップならたくさんの種類がそろっているので、その中から自分の求める最適な一品を探すことができます。

日比谷花壇

プリザーブドフラワーを選ぶなら、信頼と実績のある日比谷花壇がおすすめです。
長年にわたり花業界をリードしてきたそのブランド力は、お祝いからインテリア用途まで幅広いニーズに応える安心感があります。
特に日比谷花壇のプリザーブドフラワーは、上質な素材と洗練されたデザインが魅力で、贈り物にもぴったり。豊富なラインナップの中から、きっと理想の一品が見つかるはず。

日比谷花壇公式サイト

ベルビーフルール

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洋風・和風それぞれのテイストを活かしたプリザーブドフラワーは、贈る相手やシーンに合わせて選びやすく、見た目も華やか。さらに、ソープフラワーやドライフラワー、ハーバリウムなど、長く楽しめるアイテムが豊富にそろっており、特別なギフトを探している方にぴったりのショップです。即日発送可能な商品も。

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